宝石・ブランド品の鑑定はSARINES LABO

宝石の鑑定

サリナス研究所では、宝石学教育では世界的権威であるGIA(Gemological Institute of America-米国宝石学会)のG.G.(Graduate Gemologist - 鑑別・鑑定士)の称号を与えられたスタッフを擁し、確かな技術と最新の器械を用いて、鑑定作業を行っています。GIAの鑑定基準はダイヤモンドの4Cを始め世界標準になっており、今や世界中の有名宝石ブランドで採用されています。

鑑定作業はダイヤモンド、色石共に、GIA G.G. 2人によるダブルチェックで行われます。

ダイヤモンドの鑑定に使われる器材

  • マイクロスコープ
    • 蛍光管とハロゲン球が付いているズーム式宝石顕微鏡。
  • ダイヤモンドライト
    • ダイヤの色の等級を調べる際に使用するジェムライト。ブラックライトに切り替え可能で、真珠やルビーの判定にも使用できます。
  • マスターストーン
    • GIA基準となるダイヤモンドのサンプルストーン。このサンプルをダイヤモンドライトの下で比べることで、色の等級を判定します。
  • プロポーションスコープ 等
    • ダイヤの各カット面の大きさ、角度などを機械的に測定して判別します。

色石の鑑別に使われる器材

  • マイクロスコープ
    • 蛍光管とハロゲン球が付いているズーム式宝石顕微鏡。
  • ポラリスコープ
    • 宝石偏光器。色石の持っている特性の一つである単、複屈折の見極めに使います。
  • リフラクトメーター
    • 宝石屈折計。宝石の持っているそれぞれの屈折率を測定します。
  • スペクトロスコープ
    • 分光器。宝石の主成分元素のスペクトルを測量し、宝石の種類を鑑別します。
  • UVフリュオレッセンス
    • 宝石の持っている蛍光性を見ます。
  • ダイクロスコープ 等
    • 二色鏡。複屈折性色石の多色性を見ます。

ダイヤモンドの鑑定書

鑑定書には、ダイヤモンドの品質を4つの基準に基づいて鑑定した結果が記載されています。
その4つの基準はGIAが最初に鑑定基準として確立した4Cと言われるもので、カラット(CARAT-重さ)・カラー(COLOR-色)・クラリティー(CLARITY-透明度)・カット(CUT)です。
弊社の鑑定書には、その基準に基づいた鑑定結果とそのダイヤモンドの形状などの特徴が書き込まれています。

カスタマーカード

鑑定書にはカスタマーカードが添付されております。そのカードにはお客さま固有のナンバーが記載されており、そのナンバーで鑑定のデータに関するお問い合せがスピーディに処理されます。

お問い合せで対応できるデータとして、鑑定書には記載されていない、テーブル、パビリオン等の%、ガードルの厚さ、キューレットの有無、蛍光性等が挙げられます。(有効期間は1年です。)

鑑定書のサンプルはこちらから

ダイヤモンドの鑑定書の見方

鑑定書の記載項目の説明

① カット・形状(Shape and Cutting Style)

ダイヤモンド原石は単なる鉱物資源でしかありません。研磨職人が丹精を込めて正確にカットしてはじめて美しく輝きます。ダイヤモンドはカットされることで、輝くことを知り宝石としての価値が見出されました。カットには、ラウンド・ブリリアント、マーキース、ペアシェイプ、ハート、オーバル、エメラルドの各種類があります。

  • ラウンド・ブリリアント・カット
    • 丸型で上部クラウン(*)側に33面下部パビリヨン(*)側に25面合計58面のファセット(*)面を持つカットのことだけを指します。ラウンド・ブリリアント・カットは輝きを最大限に引き出すために、プロポーションと屈折率が計算され考案された形です。そのために、光を最大限に放射させるためのカットの正確さが重要になります。
  • ファンシーシェイプ
    • ラウンド・ブリリアント・カット以外を称します。原石の形に合わせてオーバル、ハートシェイプ、マーキーズ、ペアシェープ、エメラルドカット等に原石を最大限に確保するために色々な形が考案されカットされています。これらを総してファンシーカットと呼びます。

ファンシーシェイプ

② 重量(Weight)

電子計測器で重さを量り、1カラットの100分の1まで表示します。寸法はガードル(*)の直径の最大部分と最小部分及びテーブル(*)からキューレット(*)までの高さを1ミリの100分の1単位で表示します。

③ カット総合評価(Proportion Finish)

カット後の石の表面の研磨状態 (ポリッシュ) や各ファセット(*)面の対称性 (シンメトリー) の評価を表示します。下記五段階で評価され表示されています。
Exellent(エクセレント)>Very Good(ベリーグッド)>Good(グッド)>Fair(フェアー)>Poor(プア)

④ クラリティ(Clarity Grade)

鑑定士が10倍ルーペを用いて、インクルージョン(包有物・内包物)の有無・位置・大きさ・性質・数・色を総合的に判断した評価が表示されます。内包物の量が少ないほど輝きが増すため品質が高く、量が増えるにしたがって品質が下がります。フローレス (Flawless=FL), インターナリー・フローレス (Internally Flawless=IF) からインパーフェクト3 (Imperfect3=I3) まで11ランクに等級付けされます。

⑤ カラー(Color Grade)

ダイヤモンドは無色透明なものから黄色味をおびたものまで、その度合いによって等級づけされます。黄色い原因は原石の中に窒素が含まれているためです。「マスターストーン」と呼ばれる既にカラーが決定されているダイヤモンドと比較して判定がなされます。
ダイヤモンドの頭文字を表す Dカラーが最高で、無色透明なものを表します。黄色味を帯びるにしたがってE, F, G, H…とランクづけされ、品質が下がっていきます。

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